「介護の悩みを誰に聞いてもらえば良い?」

「親の在宅介護に疲れてしまった。誰か助けて欲しい」

このように感じている方はいませんか?

在宅介護は身体的・精神的・経済的に負担がかかるため、多くの介護者が悩みを抱えています。悩みやストレスから、介護者が「介護うつ」になることも珍しくありません。

そのような事態を避けるために、本記事では介護に悩んでいる方・疲れた方に向けて、悩みの解消方法や相談窓口を紹介します。

介護の悩みを放置しないで!

介護の悩みを感じているのであれば、放置してはいけません。悩みやストレスが介護疲れを引き起こしてしまうためです。

さらに介護疲れが重症化すると、「介護うつ」の発症や被介護者に対してきつく当たってしまうことにもなりかねません。

とくに、「眠れなくなった」や「食欲がなくなった」、あるいは「何に対してもやる気がなくなった」と感じている方は要注意です。心身が限界を迎えているサインかもしれません。

そのような限界を迎える前に、介護の悩みを解消するようにしましょう。

みんな悩みを抱えている?介護者の悩みとは

一人で悩んでいると、「なぜ自分だけできないのだろう」や「悩んでいること自体、親に対して申し訳ない」と感じてしまうかもしれません。しかし、実際には介護者の多くが介護に対して悩んでいます。

その証拠に、厚生労働省が2016年に「同居の介護者の悩みやストレスの有無」について調査したところ、68.9%の方が悩んでいると回答しています。

また同調査において、介護者の悩みやストレスの主な原因は以下のとおりでした。


■介護者の悩み・ストレスの要因ランキング

1位:家族の病気や介護

2位:自分の病気や介護

3位:収入・家計・借金等

4位:家族との人間関係

5位:自由にできる時間がない

参考:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況

このことからも、多くの方が似た悩みやストレスを抱えながら介護をしている現状がわかるでしょう。


介護の悩みの解消方法

介護の悩みの解消には、「介護サービスの利用」と「専門職への相談」が有効です。

・介護サービスの利用

介護施設への入居で悩みを解決できることもありますし、デイサービスやショートステイの利用で介護者の負担軽減を図ることもできます。

しかし介護サービスは、公的施設・民間企業で様々な選択肢があります。そのため専門的な知識がないと、どの介護サービスを利用すれば良いか判断に迷うでしょう。

つまり介護の悩みの解消には、まず「専門職への相談」が大切です。

親の介護・在宅介護の悩み相談窓口一覧

介護の専門職に悩みを相談するには、以下の窓口がおすすめです。

  • 社会福祉協議会
  • 地域包括支援センター
  • 医療機関の相談窓口
  • 居宅介護支援事業所

各窓口の特徴について解説します。


地域包括支援センター

地域包括支援センターは、住民の健康や生活安定のためのサポートをする施設です。すべての市町村に設置されており、2022年4月時点で全国に5,404拠点あります。主な業務は以下の4つです。

  • 総合相談支援業務
  • 権利擁護業務
  • 包括的・継続的ケアマネジメント支援業務
  • 介護予防ケアマネジメント

このなかの「総合相談支援業務」は、介護者の悩み相談を含んでいます。

保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーのチームアプローチにより、幅広い視点から解決をサポートしてくれるのが特徴です。拠点数の多さや多職種が在籍していることから、相談先の第1候補といえるでしょう。

近くの地域包括支援センターの電話番号は、以下の方法で確認してください。

  1. 厚生労働省の「地域包括ケアシステム」へ移動
  2. 「全国の地域包括支援センターの一覧」から都道府県を選択
  3. 各都道府県の「地域包括支援センターの一覧表」から電話番号を確認

社会福祉協議会

社会福祉協議会は「社協(しゃきょう)」とも呼ばれ、各市町村に設置されている民間組織です。

高齢者や障がい者の在宅生活をサポートしたり、福祉ニーズに応えたりしています。地域の福祉活動の拠点であるため、お住まいの地域の社会資源とネットワークを構築しているのが特徴です。

相談するには、各地域の市町村社会福祉協議会に連絡する必要があります。電話番号の確認方法は以下のとおりです。

  1. 全国の社会福祉協議会一覧ページ」へ移動
  2. お住まいの都道府県を選択
  3. お住まいの市町村の社会福祉協議会を選択
  4. 各地域の社会福祉協議会ホームページで電話番号を確認

医療機関の相談窓口

医療機関でも介護の悩みを相談できます。

医療機関の相談窓口のメリットは、入院時や通院時に相談できるため、被介護者・介護者の状況に合わせたアドバイスを受けられることです。具体的には、「退院後の生活のアドバイス」や「被介護者に適した介護サービスの利用方法」などです。

介護で悩んでいる方は、かかりつけの医療機関で相談してみると良いでしょう。


居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所は、常駐しているケアマネジャーが本人・家族の状況をもとにケアプランを作成し、介護サービス事業者との橋渡しをします。

悩みの内容によっては、ケアプランの見直しで対応できることもあるため、介護サービスに関する悩みであれば、ケアマネジャーに相談するのが良いでしょう。

ただし居宅介護支援事業所を利用するには、要介護1以上の認定が必要です。


やさしい手の介護相談窓口

やさしい手では皆様の介護に関する課題や悩みを解決するため、無料でケアマネジャーがご相談に応じています。
ご相談方法は、ご希望に応じて、下記3種類から選択できます。

  • オンライン相談:Face to Faceでしっかりと腰をすえて相談したい方
  • メール相談:とりあえず聞きたいことだけメールで相談したい方
  • ライン相談:メールよりももっと気軽に簡単に相談したい方

いずれも訪問せずにだれでも無料で相談が可能です。
オンライン相談については、土日も含めた毎日10:00~18:00でご予約いただけます。
しかもアドバイザーは、全員やさしい手の経験豊富なケアマネジャーです。

どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

悩みの解消に介護スキルを学ぶのもおすすめ

親の介護の悩みでよくある身体的負担の悩みは、介護スキルを学ぶことで解消できることがあります。自分の体に負担の少ないケア方法を習得することで、これまでよりも身体的負担を抑えられるためです。

介護者が介護スキルを学ぶ場として、市区町村や地域包括支援センターが開催する「家族介護教室」があります。介護の知識やスキルを身につけられるだけではなく、介護者同士の交流もできるのでおすすめです。

興味のある方は、お住まいの市区町村の福祉課や地域包括支援センターに開催予定がないかお問い合わせください。

やさしい手で開催中の介護職員初任者研修に関する情報は、こちらをご覧ください。

介護の悩みは一人で抱えずに相談しよう

親の在宅介護で悩んでいる方は、一人で悩まずに紹介した相談窓口に連絡しましょう。介護サービスや相談窓口を積極的に利用することで、介護者の悩みやストレスを緩和されるだけではなく、被介護者のより良い暮らしにつながるはずです。

とくに「親の介護は家族がしなければならない」といったように、何もかも自分でしようとしている方は無理をしがちですので注意してください。

また在宅介護に疲れてしまった場合は、無理せず介護施設への入居も検討しましょう。